下水道施設の腐食・崩壊する主な原因
一般に鉄筋コンクリート構造は50年以上の耐用を期待されていると言われていますが、環境条件によって比較的に早い時期にその耐久性が低下している事例が報告されるようになってきています。その主な原因として処理場で発生する有毒ガス、硫化水素等が上げられており、その防食対策を講ずることは急務の課題であると言われています。
- 下水中に含まれる硫酸塩が汚泥中のバクテリアにより還元され、硫化水素が生成
- 生成した硫化水素がコンクリート槽の空間部に放散
- 空間部に放散した硫化水素は、コンクリート表面の付着水に溶解、そこでバクテリアにより酸化され、硫酸が生成する
- 硫酸はコンクリート中の水酸化カルシウムと反応し、硫酸カルシウムが生成
- 硫酸カルシウムはコンクリート中のアルミン酸三カルシウムと反応しエトリンガイドが生成
- エトリンガイドは生成の際、結合水を取り込み大きく膨張する この膨張によりコンクリートが腐食・崩壊する
防食工事を行う前の様子 | |
防食工事後の様子 |
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